どこに?どこにってそりゃあ外だよ、外ー!とさぞ当たり前のように元気よく答える彼。電話のむこうで尻尾でもふっているんじゃあないかな、ご機嫌よろしいね、結構なことだよと頷きながらもう一度話を返す。うん外ね、それはわかるんだけどね、外ってほら色…
見えたかい。いいえ、まだ。日光が反射し、透け、青々と輝く木々。ジリジリと焼ける地面、土、たまにコンクリートのかけら。今日は土曜日、天気のいい休みの日には寝てる以外の時間を持たなきゃね、と比較的活発な彼は朝から電話をよこして、私を連れ出そう…
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